長い長い夏休みも終わり、今日から2学期が始まりました。
まだ残暑厳しく、更には台風12号の影響でムシムシとする中で、
満3才児から年長児まで、全員が始業式をキチンと終える事ができました。
園長の話として、今日は「4つの種」のたとえ話をしました。
畑にまかれたたくさんの種のうち、4つの種が風に吹かれて飛んで行きました。
1つ目の種は、賑やかな街の中に落ちました。賑やかで楽しげな場所に
始めは種も喜びましたが、結局誰にも気付かれないうちに鳥に食べられました。
2つ目の種は、大きな石の上に落ちました。広くて温かくて快適でしたが、
そのうちお日様が照り続けるとついには枯れてしまいました。
3つ目の種は、イバラ畑に落ちました。土も雨もありました。
根を張り芽を出して大きくなろうとしましたが、イバラのトゲに刺されて
あっちへ行ってもこっちへ行っても大きくなれません。そのうち、
やっぱり枯れてしまいました。
4つ目の種は、風に吹かれて元の畑に戻って来て落ちました。
そこはお百姓さんがていねいに耕してくれた柔らかな土のベッド。
水も、お日様もたくさんあります。根を張って、大きく芽を出して花を咲かせ、
やがてたくさんの実を付けました。そうして、その実からたくさんの種を落とし、
またたくさんの実を付けて・・・
みなさんの心は柔らかく耕されていますか?潤っていますか?温かですか?
今日は9月1日、防災の日。
3月11日に起きた出来事を始め、過去の災害を決して忘れること無く
今一度、身の回りを確認しましょう。
もし、自分が被害に遭ったらどういった気持ちになるか想像もつきません。
ただ、「今、私たちができること」は様々あるはずです。
柔らかな、潤いのある、温かな心で生きて行きたいものです。